第11章 ☆Story9☆ 試合観戦
憲吾side
「先生……憲吾は大丈夫っすよね?」
「恐らく力の使いすぎだろ……時期目を覚ます。」
憲吾は医務室のベッドで眠っていた。また聡も同じくベッドの上で眠っている。
「……にしても、憲吾の奴……」
(いつの間に彼女作ってたんだよ!?)←
吾郎はすっかりゆりは憲吾の彼女だと思い込んでいた。
すると……
「えっと、ここに三船さんが……?」
「はい。でも今回は特別ですからね?
普通の一般人だったら入れてませんから。」
「はい、お手数をおかけしました。」
扉の向こうから二人の男女の話し声が聞こえてきた。
「……?誰だろ……」
吾郎はすっかり首を傾げていた。
_コンコン「失礼します……。」
「女の子……」
(かわいい声!てか……ちょっと聞いたことあるような……)
そして一人の少女は恐る恐ると医務室に入ってきた。
少女は帽子を取り……
「突然、すいません……先ほどまで試合を観戦していた、藤ヶ谷ゆりです。
あの……三船さんの容態が心配で……来ました……」
「っちょ!?ふ、ふじ…ふじ……_ゴキッ!……ぃで…アゴ……また外れた……」←
思いがけない訪問者に顎の関節を外す吾郎。
「藤ヶ谷ゆり……あのdolceの人気メンバーか……
なぜ、わざわざこのような場所に?」
「ぇっと、それは……三船さんとは少しだけ面識があって……それで……」
「三船が……なんでまた……」
眠っている憲吾に目を向ける神部。
「っ……ほんと憲吾とゆりぴーの関係って何!?
ついこないだも追いかけてたし……」
「2回ほど……三船さんには助けられまして……」
「ふーん……憲吾、二度もトップアイドルのゆりぴー守ったのかよ!」
「そ、そんなトップアイドルだなんて……私なんて、まだまだですから……」
「どの口が言うんだよー(笑)……って!!
俺今マジであのゆりぴーと話してんのかよ……」
「ぇっと……お名前は……」
「っ内山吾郎です!!海王工業高校3年生でーす!!」
「……あの時、クレープ屋さんで三船さんといた人ですよね……?」
「っそうそう!」
(マジ嬉し〜♪)