第9章 ☆Story7☆ 主演ドラマは…
太輔が来たことによって家に入れてもらった徹平と団司。
「ゆりちゃーん!徹平兄ちゃんが遊びに来たよー♪」
「う?……プイッ!」←
ゆりは一度徹平に顔を向けたが、すぐ戻した。
「えぇ!?」
「〜♪」_ごくごく
そしてゆりは再び柊の腕の中でミルクを飲んでいた。
「なんで俺にはあんな感じなの……(涙)」
「お前の人間性をわかってんだろ……」←
「う?……ううっ!」
突如団司の声に反応するゆり。
「うわっ!
ゆりちゃん、急にどうしたんだろ(苦笑)」
「ゆり、異様に団司くんに懐いているからな……(苦笑)」
ゆりはミルクを飲むのを止め、団司の方に体を向かせ何やら行きたそうに腕を伸ばしていた。
「うーうー!」
「ゆりちゃん、なんかそっちに行きたいみたい(苦笑)」
柊は団司にゆりを渡した。
そして団司に抱かれたゆりは……
「う〜♪うーうっ♪」
柊に抱かれた時よりご機嫌だった。
「なんでお前にはそんなに懐くの!?」
「だから、お前は人間性に問題があんだろ。
……ほら、新しいぬいぐるみ。」
「うーっ♪」
「UFOキャッチャーで偶然1発で取れたやつ。」
団司はUFOキャッチャーで取ったというミッキーマウスのぬいぐるみをゆりに渡した。
そしてゆりは嬉しそうにミッキーに抱きついた。
「俺も取ろうと思ったけど取れなかった……」
「お前、5000円もUFOキャッチャーに注ぎ込んだもんな。
アホだろ。」←
「っう、うるせぇ!」
「て、徹平くん……5000円も無駄にしたの……(汗)」
(だったら、普通におもちゃ屋さんとかで買ったほうがよかったんじゃ……)
「うーうー」
「よし、向こうで遊ぶか。」
「うー♪」
「お前、完全にパパとしての存在薄くなってるぞ。」←
ジト目で太輔を見る廉。
「っ余計なお世話だ……!」