第8章 ☆Story6☆ ママの命日
お座敷に戻ると、テーブルにはたくさんの食事が並べられており他の人たちもおかずなどを食べていた。
「あ!ゆりちゃんおかえり!」_モグモグ
「藤ヶ谷さん、物を食べながら喋らないでください。」
_ゴクンッ「ごめんごめん(笑)
ゆりちゃんも早く食べなよ!これめっちゃ美味いよ!」
「はいはい……」
(ほんとパパみたい……性格は真逆だけど……)
ゆりはタイスケの隣が空いていたので渋々とタイスケの隣に座った。
ちなみに太輔もタイスケの隣に(渋々)座った。
「「……。」」
((何でこの人/こいつの隣……))←
そして同時に思う父と娘であった。
その頃の他の人たちは……
「肉うっまぁ!」
「凌駕、野菜もちゃんと食べなさいっ」
「ママ〜、ナス嫌いだからあげる(笑)」
「高1にもなって、わがまま言わないの!
二人揃って……結月を見習いさなさい!結月は嫌いなピーマンをちゃんと食べてるわよ?」
「「……。」」
凌駕と来海は結月に目を向ける。
「モグモグモグ」
無言で嫌いなピーマンを食べすすめていた。
「「っ!?」」
((嫌でもピーマンを食べない結月がピーマンを食べている、だと……!?))
「ちゃんと好き嫌いしてなくて偉いな。」
「偉いの……♪」
(みっくんの隣なの。)
ちなみに結月はヒロミツの隣に座っている。
「ゆ、結月……(苦笑)」
(結月、確かみっくんのファンだったけなぁ……パパには内緒らしいけどw
それでピーマン食べてるんだな……汗)
結月の様子を見て思う来海であった。
「ほんとピーマン食べない子なのに、不思議ね……」
「俺ん時は嫌でも食べねーくせに……(涙)」
(ってか妙に結月の表情が乙女になっているように見えるのは気のせい!?)
「結月ちゃん、だっけ?そこに苺あるけど食べる?」
「食べるの。」
「じゃあ取ってあげるね、ちょっと遠いし。」
小皿にいちごを取り分けるヒロミツ。
「はい。」
「ありがとうなの。」
(パパにもらうよりずっと嬉しいの。)←
「なんか急にあいつに娘取られた気分……(涙)」
宏光は涙目になりながら箸を進めていた。