• テキストサイズ

何よりも大切な君に。【黒バス】

第3章 記憶の中の彼女【赤司 征十郎】





「好きだよ」




───・・・え───?


『え、な、』

近づいてくる先生に後退りしか出来ない。

何言ってるの先生。
熱でもあるんじゃないの!?


『何、言ってんですか・・・好き、ってそんな・・・』


後ろに広がる真っ白な壁。

何で・・・っていうか、何で私なの!?


『ちょ、ちょちょちょ・・・っ』


すぐ横に手が添えられた感覚と、

近づいてくる吐息。


え、本当に・・・


私、先生と・・・!



「・・・好きじゃないなら逃げてくれ。

・・・嫌じゃないなら、しようか」



『え、そんな、』

嫌、な訳じゃない。

先生を嫌がる理由なんて何処にも無い。

でも・・・。



口先の抵抗しか出来ない私に、

先生の顔が近づいてくる。


『っ・・・ひ、』

腰に回される腕。

制服の中に忍び込む掌。

『な、なぁ・・・っ』

「嫌じゃないならすると言っただろう。

俺はもうやめないからな」



そんな・・・私、まだ・・・


まだ──────、





/ 144ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp