第3章 不意打ちのキス
なんでって、
二宮くんはアイドルだってこと
嵐だってこと
忘れてるのかな?
困った顔をしていると
「嘘、嘘。ごめん。
意地悪しました。」
映画館行くことが意地悪だなんて
なんか、切ないじゃないですか…
「…そんな、泣きそうな顔しないでよ。
みなみに泣かれたら、どうしていいか分かんなくなる」
…私そんな泣きそうな顔してたかな?
『…ごめんね?』
「ねぇ、みなみ。
DVDでも観ます?お家で映画館、ふふ」
落ち込む私をあやすように、
二宮くんがそう言った。
『みる。二宮くんと…DVDみます!』
「よし!」
『……あ、でも嵐のDVDしかないです、』
「え?笑」