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だって君は知らないでしょ?【歌い手】

第5章 後悔とすれ違い


私はどれくらいの時間走っただろうか。


まふくんの家と私よ家は近くも遠くもない


けど走れば行けなくもない距離。


ピーンポーン


「は〜い…ってかりな?!」


「まふ……!天月さん!?」


「どうしたの?とりあえず上がりな」


「はい。」


天月さんにはあまり見せたくなかった。


けどね、今回はもう限界なんだよ!



「天月〜。いくらなんでも勝手にホイホイと人家にあげないでよ〜

…、ってかーちゃん?!どうしたの?」


「まふ、くん……。」


「え、ちょっと!」


「かりな。泣きたいなら泣いていいよ」


「あま、つき、さん。」


私は子供のように泣きじゃくった。


こんなに泣いたのは久しぶりだ


2人はそんな私をそっと見守ってくれた。


本当に優しい2人だな〜


なんていい友達を持ったんだろう。


急に押しかけて、泣いても怒らないなんて


普通じゃありえないよ??

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