第6章 好き嫌いはなし
ゆう「二宮くんには適わないね〜」
二宮「二宮くん禁止」
ゆう「あ、和くんだっけ?」
二宮「忘れたのかよ」
ゆう「あ、熱出て忘れた…」
二宮「熱のせいにしない」
ゆう「まあまあ!」
二宮「とりあえず横になりな、きついでしょ」
ゆう「大丈夫だよ?」
二宮「だめ、寝ろ」
そう言って無理やり寝かせた
二宮「明日も休めよ、ちゃんと休まないとダメだ」
ゆう「明日は行くよ?」
二宮「ばかか!」
ゆう「ごめん…」
やばい、真面目に怒ってしまった
二宮「ゆう、ごめんって」
ゆう「…うん、大丈夫、ばかだから笑」
そう言ってゆうは壁側を向いて寝始めてしまった
やってしまった
ゆう「ねぇ、二宮くん?」
また二宮くんに戻ってる
が、そんなこと言ってられない
二宮「どうした?」
ゆう「ゆうはそんなにばか?」
ゆうが自分のことをゆうと呼ぶ時は大体寂しいときとかだ
二宮「ゆうこっち向いて、ちゃんと話すから」
ゆう「…うん」
今日はなんだか変な日だ
二宮「別にゆうのこと本気でばかだなんて思ってないよ、ただちゃんと休んで欲しくて言っただけ」
ゆう「うん、」
二宮「ゆうが気にしてるのは部活行かないと凜に言われることだろ?」
ゆう「…」
ゆうは答えなかった
きっと認めたくないんだろう
二宮「大丈夫、さっきも言ったけどちゃんと守るから、今は自分の体調優先して」
ゆう「二宮くーーーん好きだよー!!」
そう言ってゆうは抱きついてきた
二宮「今日はどうぞ甘えてください」
ゆう「地味に冷たい気が…」
二宮「じゃあなに?「愛してるよ」とか♡付きで言ってほしいわけ?」
ゆう「いいえ、違います」
二宮「ゆう」
ゆう「なんじゃ!」
二宮「好きだよ」
こんなこと言ってる時にはもう夜の8時だった