第3章 いつかのキミへ
ゆうとどっか行くなんて
信じらんないし
好きだよなんて言われるなんて
夢にも思わなかったけど
俺は決めたんだ
ゆうを幸せにしようって
ちゃんと支えてあげないといけない
キャプテンの辛さもよく知ってる
キャッチャーがどれだけ大変かも
野球部だしわかる
もう春樹のときみたいな思いは
させないしさせたくない
春樹のときどう思ってたかは
知らないけど
きっと辛かったんだろうな
「二宮くん?大丈夫?」
ほらこんな子犬みたいにいつも寄ってきて
かわいい俺の彼女は
実はかっこよくて
ものすごい努力家ってこと
俺は知ってるよ
2人で幸せになろうか
「にーのみーやくーん、かーえりましょー」
「はいはい」
「えー!冷たい!」
「なんだうるさいな」
「えぇ〜!」
「はいはい、ほら帰るぞ」
「はーい!」
この思いを
いつかのキミへ