第18章 変態なのがバレました・・・
ジャンがチラチラと頻りにミカサを見ている事に気付いた
エルヴィンは「ジャン・キルシュタインはナナシというより
ミカサ・アッカーマンが気掛かりだったようだな」と判断し、
そっと胸を撫で下ろした。
だが、鈍感なナナシは「ふーん?」とあまり納得していないような
相槌を打ち更に小首を傾げる。
無自覚であざとい可愛さを見せるナナシに胸を
キュンキュンさせたエルヴィンは、一つ咳払いをした後
ジャン達にコッソリ「ナナシは恥ずかしがり屋のツンデレだから、
言葉を鵜呑みにしないように」と言い置いて、ナナシの腕を
引いた。
「では、私達はこれで失礼するよ。ナナシが風邪を引いたら
大変だからね。君達も訓練に行きなさい」
「「「は、はい!お疲れ様でした」」」
頭を下げる三人に綺麗な微笑を向けた後、
エルヴィンはナナシを引き摺るように連行して行った。