第8章 初参戦
「ガトリング…タキはおれと同じで狙撃じゃなかった?」
いちもボスと同じ反応ね…、私はなぜこのガトリングなのか、ボスに話した事とウンチクも交えて皆に説明した。
「タキ…そんなにオレ達の事を考えてくれていたのか…なんて健気なオレのケモ耳angelなんだ!」
「なるほどね、僕達が思ってたよりタキちゃんはタキちゃんなりに色々考えてたんだね」
「あんまり気負ったらストレス溜まるよ…」
「基本いい子だよね~タキちゃんてさ♪」
「だよねっ!!ぼくもそう思うっ!!」
ボヒュン…あっ武器が消えた…。
『あぁ…消えちゃった…時間…もっと長く保てたらいいのに…せめてもう後二時間は欲しいよねぇ…う~ん…そこら辺はどうすればいいのかなぁ…力の使い方がわからないな…う~ん…やっぱりそこもイメージなのかな?いやいやいや…イメージと時間は関係ないでしょ…私の力不足?力の流れを変えてみるとか…?でも…従来の仕様に弊害がでたら困るしな~…う~…これは…自分ので練習してみる?…』
考えてても仕方ない、実行あるのみね、そう思ってふと顔をあげると皆が私に注目している。
『えっ?何?』
「タキ、考えてる事口に出てたぞ~?まぁ、見てて面白いけどな♪」
「ねぇ…皆気が付いてる?タキって考え事してる時とか感情的になってる時って耳と尻尾見たらわかりやすいよ…」
「あっなんかわかる♪嬉しい時とか機嫌のいい時ってユラユラフリフリしてるし楽しい事したくてウズウズしてる時はパタパタしてるよね♪」
「あ~…機嫌悪い時とかはパッタンパッタンってイライラぶつけるみたいに動いてるね、僕はそれぐらいしか気が付かなかったなぁ」
「アハハっ!それチョロ松兄さんに向けての限定の仕様だもんねっ!だってぼく達された事ないよっ!!」
「おいっ」
「ハハッ♪チョロ松は口うるさいからじゃね、タキはガミガミ言われるの好きじゃないもんな♪」
「フッ…耳もピコピコピルピル動いて可愛いんだぞ♪」
『尻尾…尻尾…か…盲点かも…力不足分補えるかも…やってみるか…』
私は耳と尻尾を出したまま武器を出す事に挑戦する。
尻尾は蓄えた化け力のタンクみたいな役割もあるのよね。
ただ武器を具現化する時は私の余計な力が入らないように仕舞っていたけど。