第10章 ニート六つ子 IN 白塚
う~ん…鉄棒もいいのだけど単調な動きになるのよね。
鉄棒に足を掛けて逆さにぶら下がりながら考えるけど、私の頭で考えても無駄ね…。
『考えるのは苦手…結局結論出ないもんね~…』
「へ~♪何考えてるの?」
『ん~…もっとこう面白い動き出来ないかなって…ん?』
身体を反らして声がした方を見るとトドコンビがいる。
いつのまに来てたのかしら…。
鉄棒を掴んで身体を起こすと鉄棒からヒラリ飛び降りる。
『トド達もトレーニング?』
「そうだよ、トド松くんがお風呂入る前に身体動かしたいって言うから連れてきたんだ♪」
『そうなんだ…でもなんかトド松さん固まってるわよ?』
「あ~…うん…丸見えだもんね~…」
『えっ?何が?』
「ううん♪なんでもないよ、ここの広さにびっくりしてるんじゃないかな~?タキちゃんの邪魔しちゃってごめんね♪」
トドはニッコリ笑うとトド松さんを引っ張ってトレーニングマシーンの方へ行ってしまった。
『なんだったのかしら…?』
まぁいいわ…それよりも単調過ぎて飽きるわね。
鉄棒の側に置いてあるバランスボールに座りちょっと休憩。
このボールもフヨンフヨンしてて中々に気持ち良い♪
腹這いに乗ってユラユラ揺れる。
『あ~…ユラユラしてると心地いいよね~…』
そうしてるうちにカラとカラ松さんが迎えに来た。
カ「す、凄いな…地下にこんな施設まであるなんて…」
「フ…♪下の階には射撃場に武器庫もあるぞ、そのうち銃の扱いも覚えて貰うからな♪タキ、迎えに来たぞ♪」
『カラ、カラ松さん、片付けお疲れ様♪』
カ「あれ?トドさんとトド松がいる…」
『さっき来たよ…お風呂入る前に身体動かしたいんだって』
「タキはもういいのか?」
『うんっ!部屋に帰ってお風呂入ろ♪』
カラは私を腰に抱えるとトドコンビに声を掛ける。
「トド、トド松くん、good night ♪また明日なっ!」
カ「トドさん、トド松、おやすみ♪また明日会おうぜっ!」
『おやすみなさい、またね~♪』
カラに抱えられながら手を振る。
「おやすみ~♪またね♪」
ト「おやすみなさい♪てか、なんでわざわざ抱えてんのっ!?」
そんな声を後ろに聞きながら私達は部屋に戻る。
部屋に戻るとマメの様子を見る、寝てる…オシッコとかは大丈夫そうね…よし。