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黒子のバスケ詰め合わせパック

第1章 いつだって… :花宮真


「んじゃまた帰りな」
『うん!あ、授業中暇だからってメールしてくるのはダメだからね!』
「ぁあ?……はいはい」

朝のなんて事ない風景。花宮とはクラスが違うため廊下で別れなければならない。
自分の教室を目指して歩いていく花宮の背中を見つめていたらふいに花宮が振り向いた。

「……バァーカ」
『!!、………クスッ///』

軽く手をふり教室に入り自分の席につく。
HRが始まったとき携帯の画面に明かりがついた。

【なぁ、今日昼で抜けるか?】
【抜けません。あと、メールしちゃダメって言ったじゃん(`ヘ´)】
【メールなんかしてねぇだろ、バァカ。オレが送ってるのはLINEだぜ?】
【真、それ屁理屈て言うんだよ?】
【んな事知るかよ。っつーかお前も携帯いじってんだろ?人の事いえねぇな】

(………あ。ほんとだ)


花宮の指摘が正しいせいかは何も言い返せなくなり、暖房のおかげで曇った窓ガラスに【バァカ】と書いてみた。
するとまた画面が明るくなる。


【既読無視とかいい度胸じゃねぇか】


『…ちょっと返すの遅れただけじゃん』


読んだってわかっちゃうからLINEって厄介だよなー。特に真相手だと…。と思いながらは返事を打つ。


【返事打ってただけですー。真短気すぎー。ねぇ、学校抜け出すのは嫌だけど真には逢いたいからお昼一緒に食べよ?】


そう送ったらすぐに既読が付いた。


『そんなに返事待ってたの?』


なんだか無性に花宮が愛しく思えてきて一人でニヤけてしまう。


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