第4章 ドS彼氏、教える
……しかし、彼がこれだけで終わらせるはずもなく。
「……んぅっ……!?」
急に後頭部を押さえられ、キスが激しいものとなる。
貪るように、唇を甘噛みしたり吸ったり……
時々熱い舌で唇をなぞられもした。
激しいとはいっても、苦しくなったら唇を離してくれたし、無理なことはしなかった。
そういうところは優しいと思う。
「んんっ……ふっ…………んぁ……っ」
「んっ……っは……。
……美琴……」
彼はゆっくりと唇を離す。
そして──
「…これからお前に、色んなコトを教えてやるよ…。
楽しいコト……あと、気持ちいいコトとかもな……。
お前はどんどん俺に溺れていけばいい…。
もっと、俺を求めればいいんだ……。
そしてさ……
俺を楽しませてくれよ……?…くくっ……」
ニヤリと怪しげに、口角を上げた。
彼の愛は普通じゃないかもしれない。
でも、彼が私を愛しているのは本当のこと。
愛しているからこその行動を、彼はしているんだと。
私はそう思う。
私は彼を……彼の愛しかたを受け止められる。
──私も、彼を愛しているから………