第106章 恋した記憶、愛した事実《27》
「(やだっ!怖いっ!やめてっ!助けてっ!!)」
恐怖に陥り、陽菜の目からは、ボロボロと涙が止めどなく溢れ、横に流れていき、耳を伝った涙がポタポタと落ちて褥を濡らしていく。
そして、この恐怖から早く解放されたいため、押さえつけられながらも、動かせるところはなんとか動かして抵抗の意を見せる陽菜。
しかし…………
「はぁ……はぁ…こりゃ堪んねぇっ…!」
「…あぁ……柔らけぇぞ!」
「はぁ……いい匂いだ…はぁ……堪らんっ」
鬼原と従者二人は陽菜の身体に興奮し、手と舌を止めることなく動かしていく。
陽菜にとっては、こんな風に自分の身体が家康以外に触れられるのは…………
地獄でしかない……………
「(……っ……も……嫌っ…)」
いつまでも続く行為に、陽菜の涙腺は完全に崩壊し、涙で視界がぼやけだし、顔は恐怖で青ざめていき、身体の震えはもう止まらない……………。