第6章 ◎夏の日の。 K.N
お昼の3時。
ソファで寝ている彼はそのままに、
私はベランダから外を見ている。
当然、この時間に外にいれば暑くなるわけで。
私の格好はショートパンツにキャミソールである。
キャミソールの紐が、肩に当たってちくちくする。
どうせなら脱いでしまえ、そう思ったけれど、流石にだめかと思い留まった。
すると、いつの間にか後ろに温もりを感じて。
振り返ると、さっきまで寝ていた彼に抱きしめられていた。
「あっついよ」
そう私が言っても、
『くふふ、そーね』
と言って離さない。
しばらく静かに空を見ていると、熱いものを感じた。
「ひゃっ…!」
それは、彼が私のキャミソールの紐をずらして鎖骨に舌を這わせたからで。
私はもどかしくなった。