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DIVE TO BLUE 【気象系BL】

第2章 *:.。..。.:+・゚・✽:.。..。.:+・゚・✽


【a gear 1】





「な…っ、ちょ、

ジョーダンやめろよ…」




引き攣った顔をして、

張り詰めた空気を必死にどうにかしようと、

潤は俺から目を反らす





黙ってそれを目で追いながら、速まる鼓動を落ち着かせた






俺の動揺なんて、
伝わらないだろうな



潤……こんなコト言っても、

事実だなんて思わないよな?



そりゃそうだ



目の前の人間が、
こんな事口にしたって、



信じられないだろうし、



認めたくないだろう








「雅紀に聞いたんだよな?

違った?」







………雅紀が、言うわけないよな






何て顔してんだよ


そんな不安気な目で俺を見んな


混乱した頭じゃ、
何の整理も出来ないだろうけど




これが、

お前の知りたかった、俺の過去だよ









「あ、俺!

片付けるわ…」




そそくさとキッチンへ皿を運んで……


俺の視界から消える


アイツが信じるかなんて、どうでも良くて……




この事実は、明かすだけで



もう、終わりだよ











これ以上、追及しなかったとしても


一度の疑いは、消えることはない







そう、きっと



俺が幸せになることは



赦されないんだと思う








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