• テキストサイズ

DIVE TO BLUE 【気象系BL】

第1章 ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚


【謎解きはバイトのあとで 2】





「なんか……スミマセン」

「え~?なんで謝んの?」




ひゃははと笑いながら、雅紀さんが車のエンジンをかけた



助手席に座り、軽はずみに言ってしまった自分に少し後悔する







"いつでも遊びに来てよ"





そんな、社交辞令的なセリフに




"今日はダメですか"なんて、考えなしに口にしてた





一瞬、驚いた顔をしたものの、
すぐに"いいよ"と笑ってくれた雅紀さん


相当……図々しかったよな、俺


非常識すぎんでしょ







「あ、しょーちゃんには俺から話すよ。電話番号、教えて?」

「……はい。あの、いいんですか?」

「だから!なに気にしちゃってんの?(笑)」







俺が口にした番号をタップした雅紀さんが、


一際高い声を上げる





「……あ、しょーちゃん?俺、雅紀だけど……


今、電話大丈夫?」


「今日、潤くんと飯でも食いたいなと思ってさ

……そう。うん……」





黙って話を聞きながら


人のいい雅紀さんへの罪悪感は募る


ただの俺の興味本位で、
こんな電話までしてくれてさ……






「早めに送るし。
なんなら泊まってもいいしさ?……そ?うん、わかった」






しばらく話した後


電話を切ると、
車はゆっくりと動き出した






「お願いしますだってさ(笑)」

「言ってました?」

「うん。迎えに行くから、連絡くれって」






駐車場を出た車は、
夜の街をゆっくりと走り出し、加速して行く


雅紀さんの横顔を見つめながら、また勝手に脳内詮索を始めた







奪い合い……?


……とは、違うよなぁ


そんな仲だったら、久々の再会でも、こんな感じで話せる?





何だろ……

雅紀さんと翔じゃ、妙な温度差感じるんだけど……?


やっぱり、勝者の余裕?っての……?


考えれば考えるほどわかんないわ






まぁ……、ただの憶測に過ぎないんだけど……




/ 168ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp