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DIVE TO BLUE 【気象系BL】

第4章 ✽+†+✽――✽+†+✽――


【DIVE TO BLUE】





どうして……こんな?






「上手く言えねぇし。
考えたって、答えなんて出なくってさ……だから」

「だから?」

「実際、やってみたらどうなのかなって」

「安易すぎねぇ?」





あまりの気まずい空気に、茶化すように声を上げる






「俺はっ!真面目にさっ!」





振り返った潤が、


初めて見たっつーくらい、真っ赤で


軽く受け止めてた俺まで、途端に汗が吹き出る





「イヤだって思ったんだ。

この先、翔が誰かとそうゆう関係になるのも、

俺以外の誰かといるのも」


「潤……」

「だからっ」






よっぽど恥ずかしかったのか、

声のトーンが急に下がって……



だけど……



ふたりきりの静かな部屋に



俺の心に、じわりと響いた






「俺といたらいいじゃん。

ずっと……ふたりでさ

今までみたいに」






真っ直ぐな眼差し

澄んだ黒い瞳



俺だけが映し出される




正直、どこまで潤が考えてるかなんてわからない


俺も、そんな考え自体したことない





それでも純粋に

ただ、一緒にいたいのは確かだから……

今は、素直に……流されるのもアリかも知れない







「そうだな」







そうすることが、一番自然なんだって信じてる







それにしても、だ


こんなガキに不意討ちされたなんて、すっげぇ癪で?






「潤」

「え…?」

「ならさ、試してみるか?

イロイロとさ」





ニヤリとほくそ笑んだ俺の台詞に、


あからさまに赤くなる潤




内心勝ったと思う





だけど……





「そう、しようか。

教えてくれる?イロイロ…」


「は?」





まさかの返しに、

俺が呆然としてしまうと





潤は、

俺を指差し、腹を抱えて笑い出した















□DIVE TO BLUE□


END


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