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DIVE TO BLUE 【気象系BL】

第4章 ✽+†+✽――✽+†+✽――


【世界のすべて 3】




仕事にも慣れて、


稼ぐことで、自分を保つ俺の前に


俺と同じニオイのする奴が現れた





チビで細っこい、女の子みたいに可愛いの


なのにさ。生意気な口調で、
ガキのクセに大人びた御託を並べて




だけど、


薄茶色の瞳の奥は、


凄く澄んでて、本能的に好きだと思った




気儘な猫みたいなクセに、


何処かで温度を求めてて……




不思議だけど、
一緒にいると落ち着いた





仕事でセックスしても、


ふざけてじゃれるようで、素直に気持ち良かった





これが"好き"って感情かな……?って、考えたこともあったけど……

それは違ったみたい



我が儘な猫には、側にいたいヤツが存在してて




ソイツは、

裏の世界が似合わない、
太陽みたいに笑うヤツだった


こんな場所に居たって、
澄んだ瞳は、光を失わない




ああ、だから

アイツはそこまで一途になれるんだなって……


変に納得してしまった






出会うべくして出会った彼ら





俺にも、いるのかな?




引力みたいに引き合う存在が




ちゃんと、




いるのかな?














そうして、


彼らが去って、


恩人であるユウさんも去って、



目まぐるしく毎日が過ぎてく中、




彼が現れた





第一印象はね……



俺とは真逆の人間だなって(笑)



スーツ姿の綺麗な男の子が、


ヨレヨレのシャツを羽織った俺に頭を下げてさ……



ホンッとビックリしたんだよ




翔くん。





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