第18章 ずっとそばに…
第三者目線
「あぁ〜…んんっ…いやぁ〜〜」
パンパンと乾いた音と、グジュグジュと湿った音が、静かな闇夜に響き渡る。
二人共その音に徐々に思考が奪われ、快楽に心が酔いしれる。
「なお…くっ、そんなに締めるな…」
信長の息も徐々に上がり、ハァハァと荒い息を吐く。
なおは、眼をあけ信長の顔を見つめる。
いつもと違う余裕のない表情に、胸が締め付けられその頰に手を添える。
「のぶっ…ながさま…すき…」
精一杯の笑顔を見せて告げる。
「っっ…なお、そんなに煽るな」
信長は耐えきれずギリギリまで抜いた塊を、一気に突き上げる。
そのまま、激しい律動がなおを襲う。
「ああぁ〜〜ひっっ…」
なおは背中を仰け反らせ、その強い快感に反応する。
「のぶなが…さま…わ、たし…も、うあぁ〜〜」
一度体感した絶頂が、なおの身を襲う。
「なお…愛してる」
信長はその絶頂に合わせるように、自らの白濁液を熱と共に、なおの中に注ぎ込んだ。
あまりの快感になおはそのまま意識を手放す。
「すまん。なお、愛してる」
信長は満月が照らすその美しい顔にそっと囁き、キスを一つ落とした。
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「う〜んっ…」
朝日の眩しさになおは目をそっと開けた。
「えっ!」
開けた目に、信長様の顔があり驚く。
「起きたか…」
柔らかな微笑みを向けられて
「おはよう…ございま…つっ」
挨拶をしながら昨日の事を思い出し、つい顔を背けてしまう。
「なお…可愛い顔が見えぬではないか」
信長は頰に手を当て、優しく囁く。
「でも…あの…」
しどろもどろになるなおの頰にキスをする。
「昨日の夜の淫らな顔も、寝ているときの愛らしい顔も、照れている顔も…全て愛おしい」
「のぶっ!信長様!」
あまりの恥ずかしさに、身を捩り褥から出ようとする。
「くくっ。出るのは良いが…益々俺が喜ぶだけだぞ」
「えっ?きゃあ!」
慌てて隠すものを探すなお。
「こうすれば良い」
信長はなおを抱き締める。
「でも、これだといつまで経っても、ここから出れませんよ」
なおは少し困ったように告げる。
その顔を信長は嬉しそうに眺めていた。