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第1章 大好きでした。
コンサートが終わり結びついた二人
これは間違いなく俺が望んでいたことのはずなのに
涙が溢れる
ずっとずっと思いを寄せていた人が他の奴と結びついた瞬間
「聖奈……好きだよ」
出会ったときには中島と既に付き合っていて
なのになぜこんなに好きになってしまったのだろうか
君の声
君の優しさ
君の全てが好きで
俺の想いは消えず
人目のない場所でうずくまる。
「風磨っ!」
聞こえるはずのない声が
聞こえる
空耳かな。
「風磨!」
2度目の俺を呼ぶその声
振り向けば愛しい大好きな人
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