第4章 由井さんと初夜※裏注意
「もう限界…」と私を後ろから抱きしめた孝太郎さんの腕に力がこもる。孝太郎さんが嫉妬するなんて思ってもいなかったけれど、孝太郎さんから愛されてる事が実感できて不思議と心が満たされた。
孝太郎「もう…いい?俺のものにしたくてたまらないんだ」
孝太郎さんの問いに首を縦に振って返事をした。孝太郎さんは嬉しそうに頬を緩ませ、私を寝室へ運んだ。
一つずつ丁寧にブラウスのボタンが外されていく。そしてゆっくりと首筋に口付けを落とされる。
怜「…ん」
孝太郎さんのピンク色の髪がさらりと肌を撫でる。口付けの雨は止まらない。すると手で頬を包まれ、甘くとろけるようなキスをされた。いつだって孝太郎さんのキスは砂糖のように甘い。
孝太郎「…たまには、君からして、キス」
怜「え?!」
突然の要求に思わず声をあげた。自分からキスするなんて、そんな恥ずかしい事を…
孝太郎「君からしてくれたら、俺の嫉妬心も収まると思うんだどなぁ。それに、君からしてたら、そのキスの100倍優しくしてあげよう」
真っ赤になって慌てている私を見て孝太郎さんが意地悪に微笑む。そしてグイッと顔を寄せられキスを落とされる。
孝太郎「ほら、結局俺からしちゃう」
怜「は、恥ずかしすぎます!」
孝太郎「そうか、まあ、最初だし…ゆっくりじっくり愛してあげる」
孝太郎さんの指が私の唇をなぞる。あ、と孝太郎さんが言った。
孝太郎「でも焦っちゃうかも。その時はごめん」
優しく細められた目が私を見つめる。
怜「…はい」
私は消えそうな声で返事をすると、孝太郎さんから蕩けるような甘いキスを貰った。