第1章 食後のデザート【ミホーク】
「…?聞いておるのか?」
『ちゃんと聞いてるわよ。ミホーク。』
ここはクライガナ島、シッケアール城跡地。
その城内のダイニングルームで、優雅に朝食をとる男女。
ミホークとだ。
「では、何の話をしていたか…言ってみろ」
『食後のデザートの話。』
「それは主が考えていた事だろう。朝から食後のデザートはいらん。」
『食後のデザートは別腹よ!絶対必要なの!』
何の話かを聞いていたのに、いつの間にか話がズレている…
ミホークは少し眉間にシワを寄せると食事を終えたのか、立ち上がり「好きにしろ。」そう言ってリビングへと続く扉の向こうへと消えた。
は何故ミホークが拗ねたのか考えるが、話を聞いていなかったので何が原因かわからない…
そもそもが話を聞いていなかったから拗ねたのだが…
フゥ…と軽くため息をこぼすと、ミホークを追いかけリビングに向かった。
ワイングラスを片手にソファに座るミホークを後ろから包み込む。
「……何だ」
『ごめん…今度はちゃんと聞くから、もう1回話して?』
それでもまだ機嫌は治らないのか、ミホークはワインを一口飲む。
『まだ怒ってる?』