第3章 昔のこと
コンコンッ
東「いらっしゃい。どうぞ」
『お邪魔します…』
東「何もない部屋だけどね」
すっきりとした物の少ないシンプルな部屋
テーブルには綺麗な絵の本が
『あ…これ、ぬり絵ですか…?』
東「うん、そうだよ。コヨミも好きなのかな?」
『はい!大好きです!小さいころからよくやってました』
東「ふふっ、やってみるかい?」
『いえ…!これは東さんの大事な…!』
東「一緒にやろうか。そうすればもっと楽しいよ」
『…いいんですか?』
東「うん」
コヨミは嬉しそうにテーブルの前に座った
東「何かやりたい絵はあるかな?」
『うーん……あ、これがいいです!このお花のやつ!』
東「うん、いいよ。じゃあボクはこっちをやろうかな」
2人でぬり絵を始めた
しばらく経つとコヨミの首が揺れ始めた
東「おやおや、眠そうだね」
『…まだ…塗れてない…ところ…』
東「続きはまた今度にしておこう?」
『うぅ…』
眠い目をこすりながら東を一緒にベッドへ向かう
東「ボクがいるから安心して眠っていいよ」
『ありがとう…ございます…』
コヨミの瞼はゆっくり閉じられた
東「…今日は大変だったね。ゆっくり休んでね…」
東はコヨミの頭を優しく撫でた
―――――
『ん…』
東「おはよう、コヨミ」
『おはようございます…』
東「よく眠れたかい?」
『とっても…よく…』
コヨミは東に抱きついた
東「…!」
『えへへ…』
東「コヨミは甘えん坊さんだね」
東はコヨミの頭を撫でた
東「でもコヨミ、そろそろ起きないとね。今日も学校でしょ?」
『………学校…?……学校!!』
コヨミは飛び起きた
『ご、ごめんなさい…!私寝ぼけて…///!!』
東「ふふ、いいよ。朝から可愛いコヨミが見れてラッキーだったしね」
『うぅぅ…///』
コヨミと東はリビングへ向かった