第1章 風吹く街
その日は朝から、北風が強く吹く予報が出ていて急いでガレージへと駆け込むと機体を外へと運びだす。
潤『兄さん。急いで。 風向きが変わらないうちに
。THREE TWO TOP……
風速9㍍、高度100フィートまで上昇。』
和『ラジャー。 此方問題無し。』
雅『よし、順調だな。 和也機体を安定させて。
1分キープ出来たら着陸だ。』
双眼鏡を覗きながら指示を出して行くと機体は高度を上げて行きしばらくすると
双眼鏡の中で和也が親指を立てて合図を返すのがみえる。
潤『よしっ。』
雅『やったな。』
そう二人で声を合わせるとハイタッチから手を握って
和也の着陸を待つ。
和『雅紀、潤っ。 どうだった? 今日のフライト。』
メットを外しながら和也が降りてくる。
雅『和也っ、やったな。 成功だよ。さっそく社長に
報告だ。』
潤『そうだな。 』
そう言って駆け寄ると、3人で抱き合い頬を合わせてキスを交わしあった。