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ショートなR18妄想【刀剣乱舞】

第29章 沖田総司の脇差 零章※へし切長谷部


初めて味わった強烈な愉悦で、頭の中が霞みで覆われているかのように、何も考えられない。
ただ、お腹の奥がひくひくと痙攣している。

「愛らしいな。そんなに乱れるほど気持ちよかったのか」

「うん……うん、気持ちいい。きもちいい、けど……」

私が何か言いかけようとすると、長谷部はぴたりと動きを止めた。

「け、けど……まだなにか、物足りない感じが……っ」

「なんだと?」

長谷部が目を見開いた。
指を抜こうとしていた手を止め、私を見下ろす。

「指挿れられてるとこ、ひくひくして……変なのっ」

私は長谷部の腕を掴むと、息を弾ませながら必死におねだりする。

「お願いっ、長谷部にさわってほしいの。もっと、奥まで……ね、わかるでしょう?」

「……霧雨」

「いっぱい、奥まで触ってほしいの。だって、ずっと……私、全然誰にも使ってもらえなかった……沖田さんだって」

女が打った刀だからって、蔑まれて。
使ってくれて、名前を付けてくれた人もいたけれど。
けど、最後の主だった沖田さんも、私を使ってはくれなかった。
本当は、たくさん使って、触れてほしかった。

言いながら涙ぐんでしまった私を、長谷部は優しく抱きしめてくれた。
長谷部の温もりは、すごく温かい。
まるであの人、みたいだ。

「お前も……過去に囚われているんだな」

小さく、呟くように長谷部がそう言った。
あまりにも小さい呟きに、聞き返そうとしたけれど、長谷部は突然私の膝を掴んだかと思えば、左右に大きく開かせた。

「あっ、長谷部……っ」

「力を抜いていろ、霧雨。俺が触れてやろう。お前の奥まで……望む通りに」

体に覆いかぶさってきた長谷部に視線を向けると、彼は熱っぽい瞳で私を見下ろしていた。

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