第24章 本日の近侍※御手杵 R18
桜の手が必死に御手杵の胸を押し返そうとしても、女人の力では御手杵に適うわけがない。
重ねていた唇を少し離しては、また口付ける。
でも、御手杵はそれだけじゃ足りない。
もっと桜を感じたくて、口内に無理矢理にと舌をねじ込み、温もりを求めるように舌を絡ませる。
「ん……っ」
逃げようとしても、逃がさないように追い込んで、その柔らかい感触を捉えては貪っていく。
「……」
きっと、桜の中では御手杵は、最低な男士だと思っているだろう。
けれど、そんなことどうでもよかった。
桜の瞳から涙が溢れてても、見て見ぬ振りした。
唇を重ねたまま、着物の帯に手を掛ける。
「……っ」
着物の合わせをはだけさせ、露わになった下着越しに胸の膨らみに触れる。
「あ……、やあっ」
胸を揉みあげた瞬間、桜の唇が離れ、可愛らしい声が漏れた。
「ああ……可愛い声出すんだな。俺、もっと聞きたいな」
たとえ桜にその気がなくても、御手杵は自分の愛撫に反応してくれるのが嬉しかった。
だからもっと、感じてほしい。
下着をつかみ、上へと押し上げると、彼女の白くて柔らかい二つの膨らみが視界に入る。
その頂きにある粒を口に含んでは、咥内で優しく愛撫する。
わざと厭らしい音を立てながら。
「やだっ、あ、御手杵……んんっ」
「やだ、か……本当に?」
桜の口からは何度も拒否の言葉が出ているが、彼女の胸の頂きはすっかり硬くなり、存在を主張していた。
甘噛みし、舌先でくりくりと弄れば、拒否の言葉も消えていく。
「なぁ主、気持ちいいか……?」
「んっ……ふぁっ」
桜は何も言わない。
拒否の言葉すらも言わなくて、ただ御手杵が愛撫する度に吐息を漏らすだけ。