第16章 愛してる※加州清光極R18
「桜、そんな、締めたら……っ」
清光が顔を歪ませる。
清光も、気持ちいいのかな。
そんなことが頭をよぎると、彼の動きがさらに激しくなり、片方の手が私の胸をまさぐり始めた。
「あ、あぁ……っ」
清光の熱がナカで擦れ、胸を弄られるたび、波打つような快楽に襲われる。
我を忘れてしまいそうなほどの甘い感覚に、口からはひっきりなしに声が上がってしまう
「ぁあっ!だめっ。また、イッちゃ……んっ」
「……っ」
さっきよりも激しい快楽が押し寄せると、ナカで清光の熱がドクンと跳ねた感じがした。
清光が私を強く抱き締めると、それに答えるように抱き締め返す。
「俺の主は、桜だけ……だよ」
はにかんだように、清光が笑う。
その笑顔に、私は見惚れた。
「俺が死んでも、桜を愛してるから」
「清光……」
冗談でも、死ぬなんて言わないでよ。
清光の体を引き寄せると、彼と唇を重ねた。
「バカ……ずっと、私に好かれるために修行行ってきたのでしょう?だったら、決して死んではダメ!」
私も、ずっとずっと愛してるから。
どうか、死なないで。
「うん、それじゃあ、ずっと桜に愛されるために、ずっと、そばにいるからね」
今度は、清光から口付けられる。
清光の、優しくて暖かくて、甘い口付け。
「桜、愛してる」
この瞬間が、永遠に続けばいいのに。
そう願いながら、彼の暖かい胸の中で眠りについた。
終