• テキストサイズ

想い~History~

第6章 〒 喧嘩。



…単なる聞き間違えだと思った。

私は歩き続ける。

「待てよ!無視すんなって!」

間違いじゃなかった。

待っていたあいつの声だった。

「◯◯!聞こえてんだろ?!」

この声は
堺の声。

私は振り向いた。

流れた涙は見えないように。

「はあっ…お前足速すぎ。」

「なんか、用事?」

思わずそっけない態度をとってしまう。

「言ったじゃん。俺、方向音痴だって。一回じゃわかんねぇよ。だからっ…」
/ 37ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp