第7章 アカデミー
ミナトさんたちが亡くなってから数日が経った。
私はあのあと、ナルトを抱っこしたまま眠ってしまったらしく、目が覚めると、病院だった。
なぜ病院にいるかは分からなかったが恐らく3代目が連れてきてくれたのだろう。
大した怪我をしていなかったためすぐに退院した。
イタチには物凄く心配されて、ずっと、どこも痛くない?怪我してない?と言いながら私の手を取ったり、頬を包んだり..
ちょっと、過保護なのでは?と思うぐらい...心配された。
ミナトさんとクシナさんが亡くなったと聞くと、何か察したのかもしれない、ずっと、私から離れず傍にいてくれた。
母さんは、私の顔をみたとき、良かったとギュッと抱き締めてきた。
父さんは、私の頭を撫でて無事でよかった。と微笑んでくれた。
そんな父さんだが、最近夜遅くまで帰ってこない事が増えた。
恐らくだが、クーデターの話をしているのだろう。
最近、私が町を歩いていると、ヒソヒソと 噂話をするように陰口?を言われることがある。
里の大人たちは、九尾事件はうちは一族のせいだと思っている。
その証拠に、うちは一族は、里の中心部から里の端に追いやられてしまっている。
イタチは、今の生活に..新しい住居に満足している。
無論。私も。
だが、大人たちは、自分達に覚えのない罪を押し付けられ、あからさまに迫害されているのに納得がいっていないようだ。
なぜ、前向きに考えないのだろう。
ここなら修行するところに困らないし、里の中心部から遠ざかったとはいえ、うちは一族は優秀な一族だ。何かあればすぐに向かって処理できるはずだ。
『ねえ、イタチ』
「なんだ?」
『大人たちは何を考えてるんだろうね』
最近、父に少し似た口調になってきたイタチに尋ねる。
「...わからない...けど、シスイは何かの会合をしていると言っていた。」
『...シスイ?会合?』
「...そうか。姉さんにシスイを紹介するの忘れてた」
シスイ...って
瞬身のシスイでいいんだよね..
いつ会ったんだろう...