• テキストサイズ

愛し愛された者 [NARUTO]

第6章 新しい命と失われた命


しばらく泣いたあと、3代目が後ろに立っていることに気づいた。

『3代目...』

「ツバキ...」

3代目は何を言えばいいか分からないようで、名前を呼んだ後に、黙り込んでしまった。

『3代目..お願いがあります。』

「...なんじゃ?」

未だに止まらない涙を気にもとめず、そっと、優しく二人の手を置き、立ち上がった。

『二人の...ミナトさんとクシナさんの子供に会わせてください。』

私は3代目をじっと見つめながら言った。

「...ああ。少し、待っておれ」

3代目はしばらく私の目を見ていたが、ため息をつき、どこかに歩いていった。

その間、私はミナトさんとクシナさんの顔をずっと見ていた。

貴方たちが、命をかけて守った里を..私も守ります。

どんなことがあろうと守り通します。

「待たせたのぅ」

『...』

3代目が抱えているものを、静かに受けとる。

今私の手の中には、生まれたばかりの赤ん坊。

スヤスヤと眠っている。

『...』

座り込み、そっと、頬に触れてみる。

柔らかい。

.....なにより、

『暖かい』

私は、ミナトさんとクシナさんの子供を...ナルトを少しだけ力を入れて、抱き締めた。

『...貴方の、両親は守れなかった..だけど...あなたは必ず私が..』







貴方たちの残した大切なものを、







絶対に守ってみせる。






/ 248ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp