第6章 新しい命と失われた命
しばらく考えたが、もうなるようになれという考えにいたり、ミナトさんの家に歩いて向かっている。
今頃イタチは森の中で修行をしている頃だろう。
最近イタチは、前にもまして修行をするようになった。おそらく、あの戦争での地獄絵図を見たせいだろう。
どこを見ても、屍、屍、屍。そこにいることすら辛くて、悲しくて..
4歳の子供が見ていい物ではなかった。それをあえて父は私たちに見せた。忍の世界の現実というものを見せてくれた。
『...でも、父さんとイタチの考えは違うんだよな~』
あの戦場での光景を同じように見たはずなのにあの二人の考えは微妙に違っている。
『人の心って、考えって、面白いな』
私はフッと静かに笑い、空を見上げた。