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愛し愛された者 [NARUTO]

第12章 木ノ葉へ


飛雷神で飛ぶと、目の前には、3年前私が渡したクナイを握ったイタチがソファーに座っていた。


イタチはソファーに座ったまま、呆然と私を見つめている。


私も、イタチを見て固まった。


我が弟ながらすごい美形に成長している..うちは一族怖い...


しばらく、お互い無言で見つめ合う。














最初に、正気に戻ったのは私だった。











『!、...』


私はハッとして、イタチの手を取りグイッと引っ張って立たせた。


「?、?」


目を白黒させているイタチに、私は...





容赦なく思いっきり抱きついた。












「!」


『.....』





















イタチだ。




ずっと、会いたかった




けど、お互い、中々会いに行けなかった




そんな最愛の弟が、目の前にいる。










『.....イタチ』






消え入るような声で呟くように言った。




何故か、涙が溢れ出てくる。











イタチは、そこでやっと硬直が解けたらしく、ソッと私の肩に手を置き、覗き込むようにして私を見た。



それに抵抗することなくイタチを泣きながら、頬を膨らませて見上げる。



『...イタチ、少しくらい連絡くれてもいいでしょ?...寂しかったんだけど』



ムスッとしながらそういい放つと、


イタチは、存在を確かめるかのような優しい手で、私の頬に触れた。


「.....本物?」


『...幻術返しできるでしょ、』


イタチらしくない言葉に首を傾げる、



『っ!うわぁ!』



何の前触れもなく、イタチは、私にギュッと抱きついてきた。



周りから「えっ!?」とか「はっ!?」とか聞こえるがとりあえず無視だ。










「.....姉さん...」


『!』




小さく、か細い声で...


私の存在を噛み締めるように、私を呼ぶ弟..




















『...会いたかった、イタチ..』




「ああ、俺も...会いたかった..」



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