第1章 プロローグ
『はぁ、今日もお疲れ、自分』
そう自分に労いの言葉をかけながら歩いている女性。
それが私、冬野雪である。
私は28歳独身、彼氏いない歴=年齢というやつだ。別に顔は不細工ではないと思っているんだけどな..←
仕事はカウンセラー。カウンセラーになった理由は自分が子供の頃にろくな目にあわなかったからだ。だからそんなろくな目にあわない人達の力になりたいと思ってこの仕事を選んだ。
そして、カウンセラーということは色んな人達の悩みをたくさん聞くということ。
それは私にもまあ、きついことでして、この仕事を選んだのに後悔はないけど悩みを聞いているとお客さんから時々殺気が出てきたりとか泣き出したりとか殴りかかってきたりとかあるんですよ。
それでストレスがたまってたまって、ハゲ..とまではいかないけど何本か髪の毛が抜けたこともある。
そんな時、私は考えたのだ。このままでは私が病んでしまう!!なにかストレス解消になる..心が安らぐ趣味か何かがほしい!!と、
そして見つけたのが...
マンガである。
ある日本屋に立ち寄って気まぐれに少年マンガを買って読んだら見事どはまりしたのだ。
黒◯のバスケを始め、ハイ◯ュー、暗◯教室、ワ◯ピースなどなど!
最近ではナルトというマンガにはまっていてもう見ているだけで心が癒されるのだ!一番好きなキャラはイタチ!!どんなところが好きかと聞かれたらどこなのかわからないが感覚的なもので、とにかく好きなのだ。
2次元のキャラに恋しても結婚は遠くなってくるだけだ。現実を見ろと同僚には言われるが
そんなことはどうでもいい!!とにかく大好きなのだ!!
『...早く帰ってマンガ読もう。ナルトの』
そう呟き、私は早足で自宅へと歩を進めた。
そんな私の目に衝撃的な光景がうつった。
公園からボールを追いかけて道路に飛び出している子供その横からは大型トラック。大型トラックに気づいた子供の母親らしき人は青い顔をして子供に手を伸ばしている。
ドーーーンッ!!!