第10章 暗い月夜
「もう大丈夫なの?」
『うん、治った』
「そんなわけないだろ、」
『本当だよ、多分熱も一時的なものだし』
「それでも寝てろ」
『いや、二人とお話しする』
「子供みたいな「うん!しよう!」サスケ!」
明日はアカデミーは休みだから朝のことで心配はいらないだろう
私も明日は任務はない...
色の任務の後は気を使ってか何なのか休みなのだ。
『イタチは明日も任務あるんじゃない?無理しなくていいよ?』
「うん、俺と姉さんはお話しするから!」
「...俺も一緒にいる」
サスケと抱き合いながらそう言うと、イタチは拗ねたようにそう言った。
そんなイタチにサスケと顔を見合わせて笑いあった。
ニコニコと笑いながら今日あったことを話すサスケを小さく微笑みながら聞いているイタチ、
そんな二人が、私は...愛しくて愛しくて..しょうがない
「どうしたの?姉さん?」
ずっと黙ったまま此方を見ている姉を不思議に思ったらしく、サスケが、私の顔を覗き混んできた。
『ううん、何でもない』
「わっ!」
近くにいたサスケをグイッと引き寄せ抱き締めた。
『イタチも..こっちにおいで』
右手でサスケを抱き締めたまま、イタチにも手を伸ばす、
少し躊躇ったイタチだったが、素直に私の方へと身を寄せた。
「急にどうしたんだ?...姉さん」
『...抱き締めたくなった』
「何だそれ...」
『...二人とも大好き.....これから、何があっても、二人のこと愛してるからね』
「?...うん!俺も大好き!」
「.....ああ」
ごめんなさい...
私に...
一族は..止められない