第9章 **・*・✴︎昔に戻ろう?(妖笑)✴︎・*・**
〜誠也〜
教室に入るといつも以上に女子達が集まってきた。
女子1「キャーーー!王子ーおはよぉ〜❤︎」
女子2「あーん、プリンスゥ〜今日もかっこいいぃー‼︎」
誠「はよー。うわぁー、ちょーねみぃー。」
冬「……………ぉはよ。」
え、……ちょっと冬也いつもより気分沈みすぎだろ‼︎
まぁ、それも仕方ねぇーか。
明結、初めに会った時みたいに全く笑わねぇーし、イヤホンつけて完璧なにこっちの声聞こえねぇーようにしてるし……
誠「はぁ……」
女子1「どうしたのぉ〜プリンスゥ〜⁇ため息なんてついちゃってぇ〜」
誠「いや、何にもねぇー」
今すぐ明結のそばに行って抱きしめて大丈夫だっていってやりたい……
でも、約束は約束だしな。。。
女子「キャーーーーー‼︎‼︎」
ビクッ!
な、何なんだ⁉︎
いきなり女子の何人かが叫んだ。
いつもの俺たちに向かっているような叫び声とは違い、まるでお化け屋敷にでもいるような声……
女子「お、王子……や、やめ……」
冬「何で?君は僕が好きなんでしょ?だったら僕を喜ばせてよ?」
女子「ぁ、ぁぁぁ、や、、ゃめて……」
声がした方向には教卓に女子を押さえつけハサミを片手に無表情な冬也の姿があった。
誠「冬也!お前何してんだ‼︎早くハサミをなおせ‼︎‼︎」
冬「さぁ、どこから切られたい?」
女子「っっ!」
おい!俺のこと無視かよ⁉︎
って、ツッコミ入れてるばあいじゃねー‼︎
どうしたんだ⁉︎今日の朝はまだ普通だった……
……いや、少し違った。
やけに明結がいた部屋の前に立ってた…
女子「ど、どうしよ。プリンス、王子を止められないの?」
誠「っ!」
止めたい。
止めたいけど。俺じゃあいつを止められねぇ。