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1人の姫と4人の王子

第7章 「おはよう。さようなら。」


〜山峰〜

明結「ただいま〜‼︎私の家久しぶりだね〜」

明結は大声を出して家に入る。

山「……ガキだな。」

明結「むっ!二つしか年離れてないし〜」

山「行動がガキだって言ってんだよ」

明結「むぅー。あ、ご飯できてるんだよね?」

頬を膨らましてこっちを見る。
あれ?何かこいつ変だ……
今まで俺にこんな顔しなかった、もっと嫌そうな顔しか見たことなかったのに。

こんなにも悲しそうで助けを求めるような顔は始めてみた


山「大丈夫か?」

明結「えっ⁉︎何々?いきなりどうしたの?」

気づいてないのか?
自分がどんな顔をしているのかが……


明結「それよりも!私お腹空いたんだけど‼︎ごーーはーーんーー」

元気でいてるつもりだろうがはたから見れば空元気なのがわかる


明結「ちょっと!聞こえてる?」

何があったんだ?
学校で会った時はどうだった?


明結「ねぇ?……返事してよ……」

学校ではいつも通り強気な感じだった…
いや、その時から無理してたのか?


明結「……山峰も無視するの?……ねぇ!返事してよ‼︎‼︎」

ドンッ!

山「うわっ‼︎」

驚いた。
急に明結が俺の胸元に飛び込んできた、しかも泣きながら…


山「どうした⁉︎何泣いてんだ!」

明結「だって…ヒック……山峰が…返事…ヒック…しないから……」

やっぱり変だ。
いつもは返事を返さなかったぐらいでこんなに感情的にならなかったはずだ
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