• テキストサイズ

令嬢は必死なんです!!

第6章 双子王子(弟)


 「……」


急に黙り混んだグリフィスト様。
これは聞いてはいけなかったのかしら。


 「あれは」


話を始めるグリフィスト様。 いいにくそうに目線を下に向けた


 「俺は王族でエストのようにフレンドリーでもないから、怖がられて近づかれない」



ふとエスト王子の身勝手な行動を思い出す

あれをフレンドリーというのかしら。


 「やはり…なんでもない」

いや、話止められても


 「あれは俺の物だ、俺が探す」


それはいままでにみたことないほど真剣なものだった。
不安のまじる横顔は11歳にして、大人の雰囲気をもっていた。


 「グリフも変わってるよな。こんな、顔だけ女から貰ったもののどこがいいのやら」


つまらなそうな声はエスト王子から。


 「エスト、アレを返してくれないか」


 「ああ、ミア達がこの勝負、負けを認めたら」


エスト王子のニヤリとした。人を小馬鹿にした態度、腹立たしい


それでも


 「私の負けでいい……から」


エスト王子にバカにされたのは腹立たしいけど、勝負の景品をグリフィスト様の大切にしてくださっているもの、グリフィスト様に迷惑だ


それなら、勝負に負けよう。そしたら返してくれるはず


 「ミア」


グリフィスト様が私を心配そうに見ているので、私はグリフィスト様に笑いかけた


 「グリフィスト様に迷惑はかけないわ」


あたり前だった。グリフィスト様はこの勝負に無関係なのに、私は私の都合で動いた


 「賢い選択だ、俺を謝らせようだなんて考え」


ドスッ!!


ど、どす?
エスト王子が何か言う前に、エスト王子の後ろからなにかきこえた。
エスト王子はいきなりだったためもろにアタックを受けた


犯人は我が家の愛犬アンドリューだ。
アンドリューは私をみるなり、体に飛びかかってきた

 「アンドリューくん、そこにあるの?」


 「フローラ、何してるの!!」


フローラが走ってやって来る


 「……てめぇ」


腰をさすりながら、アンドリューを睨み付けたエスト王子


アンドリュー、気にしない
/ 73ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp