第6章 双子王子(弟)
「ご、ごきげんよう。グリフィスト様、エスト様。」
今、エスト様とグリフィスト様が目の前におります。正直、足がくがくよ、グリフィスト様がまだいてくれてよかった。
エスト様……王子なのだが、見た目、服装か?あまり、王子らしくない人だ
薄めの茶髪に黒い瞳のつり目。
黒いかっちりしたジャケットとジーンズはロックな雰囲気で…あまり、フォーマルではなかった
「お前がミアか、兄のグリフが世話になっているな。
……リリアンヌ子爵夫婦、お招きいただき、ありがとうございます。」
深々とお辞儀をしたエスト。礼儀正しいのね…、お父様とお母様は嬉しそうに笑って、軽く挨拶をすると、さっさと出ていってしまった
「ローレンとチェイスだな、少し席を外してもらう」
ギラン!!目が光った!!
ローレンお兄様とチェイスはエスト様ににらまれた!う、うそ、まさか、グリフィスト様以外私の知り合い全員いないの!!
気まず!!
ローレンお兄様とチェイスが退散するとエスト様はこちらを睨み付けた
こ、怖い、この人。 私は睨み付けられた目て私の目があってしまい、動けなくなった
「なかなか可愛い顔してるな」
「え、あ、ありがとうございます」
いきなり、ニヤリと笑われておどおど、お礼を言う
「うちで働いてみるか?俺のメイドとして」
「エスト!!」
先ほどから黙っていたグリフィスト様がエスト様を叱った
「冗談だって、こんなアホそうな女をメイドになんかしない」
はぁあああ!?
アホそうな女!!バカにしやがったわね!?こっちも貴方みたいな男に仕えるなんて願い下げなんだから!
……と、言いたい。
身分、違いすぎて言えない。
首がどうなるのか気になって言えない。
「っ…ミアをバカにしないで!!」
「ありがとう!言い返してくれ……え?」
なんで、なんで、フローラがいるの。 目の前に頬を膨らませた、フローラが目に入った
「私に勇気をくれたミアをバカにしないで!!」
「あぁ?」
かなりご機嫌斜めになっているわ、エスト王子。
……ああ、なんだかお腹がい……胃がぎりぎり