第15章 スポーツの秋?それとも恋の秋?!( 黄金川貫至 )
部活の休憩中、偶然にも・・・聞いてしまった二口さんと城戸の、会話。
それは・・・
二「そんでよぉ、昼寝から目が覚めたら、借り物競争とブロック対抗リレーになってたワケよ」
『呑気にお昼寝してる二口先輩がいけないんじゃないですか?ね、青根先輩?』
青「あぁ・・・」
借り物競争と、ブロック対抗リレー・・・
オレと丸かぶりじゃないか!!
しかも!・・・オレと同じ理由でっ!
『そう言えば黄金川君も同じ種目だったような・・・?』
まて城戸!
それは言うなっ!
二「ま~じ~で~?・・・って事は?アイツもお昼寝組なんじゃねぇの?」
『えぇ、グーッスリ寝てましたよ?何度も起こしたのに、むにゃむにゃ言って全ッ然起きないし!』
・・・返す言葉も出ねぇ。
二「そういや、つーちゃんは何に出るんだ?」
『私ですか?普通に100mと、あとは応援団ですけど』
二「応援団?!じゃあさ、オレのこと1番応援してくんねぇ?そしたらヤル気MAXになるからさ?」
出た・・・二口さんの城戸イジリ・・・
さり気なく肩とか抱いちゃって、超絶接近中かよ。
まるで、どっかの主将みたいじゃんか。
・・・オレだって、そんなんした事ないのに。
『イヤです。だいたい二口先輩は私とブロック違うじゃないですか。だから、ムリ!』
二「そう言わずにさ?コッソリ、ちょこっとでもいいからさ?」
『ムリなものはムリです!それからベタベタ触るのやめて下さい!二口先輩のエッチ!!』
二「い~じゃん、ちょっとくらいよぅ。減るもんじゃねぇし」
滑「コラ~ッ、二口!またつーちゃんに絡んでる!いい加減に練習しなさいッ!」
二「やべっ、滑津に見つかった!・・・お~い、練習始めんぞ~!じゃ、つーちゃん・・・また後でな?・・・ん~・・・」
ぐわっ?!
い、いま二口さん!
どさくさに紛れて城戸に?!
滑「まったく二口は!どうしてくれんのよ!つーちゃんショートしちゃってんじゃないの!つーちゃん、二口菌が繁殖する前にほっぺ消毒しな?」
そう言って舞さんが城戸の頬をタオルでゴシゴシ拭いている。
クソ~・・・二口さんめ、城戸のほっぺにチューとか、なんつー羨ましい事をサラッと!
・・・練習に集中しよ。