第2章 カーテンの掛かる窓
部屋に入るなり、俺のベットに大の字に飛び込む紗奈。
「孝支の匂い♪」
「一応男の部屋なんだからもう少し気ぃ使った方がいいべ? パンツ見えんぞー」
「孝支のえっちー」
そう言って、足をバタバタさせながらもスカートの裾を抑えている。
俺はバックを定位置に置き、ベットの上に寝転ぶ紗奈の傍に腰掛けた。
俺が近付くと、急に動きを止める紗奈。
俺はうつ伏せになっている紗奈の隣に身体を倒した。
「紗奈の……匂い……」
長い髪を掬い、鼻に近付ければ、シャンプーと女性の香りが鼻腔を刺激する。