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【ハイキュー裏】叶わなかった恋
第7章 別れの時
しばらくベッドに横になり、寝返りを何回かした頃救急車の音が遠くに聞こえた。
どっかのお年寄りが具合でも悪くしたのかと思っていれば、だんだんと音が近づいてくる。
珍しいなと思っていれば、その音はすぐ近くで鳴りやんだ。
カーテンの隙間から、赤い光が入り込むほど近くで。
俺はなんだか胸騒ぎがして、カーテンの隙間から外の様子を窺った。
「ぇっ………………」
心臓を鷲掴みにされる時って、きっとこんな感じだろう。
救急隊員が、紗奈の家の中へと吸い込まれていく。
誰が?
まずはそこだった。
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