第6章 愛のあるセックス
俺たちは見つめ合い、何度も何度もキスをした。
「本当に……いいのか?」
何度目かのキスの後、紗奈に問いかける。
「さっきも言ったけど、気持ちは孝支と一緒だよ?」
紗奈はチュッと俺の唇を奪った。
「脱がさない方が……いい?」
「……孝支が嫌じゃ無ければ……全部、見て欲しい」
身体の傷の事も考えて紗奈に訊ねるが、意外な答えが返ってきた。
改めて訊ねた自分が恥ずかしい。
「嫌なら、ちゃんと言えよ?」
「うん……」
カーディガンに手を掛け、一つずつボタンを外していく。
「孝支、手……震えてる……」
「うっせー! 緊張してんだよ……」
「脱ごうか?」
「俺に、やらせて?」
「わかった」
紗奈は静かに俺が服を脱がしていくのを待っていた。