第3章 秘密の関係
「こっちはどうかなぁー?」
そう言って、あの人の手は下半身に伸びた。
「い、やっ……」
「親子の絆だよー? 紗奈ちゃんはなーんにもしなくていいからねー?」
まだ誰にも触れられた事のないソコを、あの人はなんの躊躇もなく弄り始めた。
「やっ……」
「ぐふっ、気持ちよくなってきたかなぁ? 可愛い声出して♪」
私の拒絶の声も、あの人にとっては歓喜の声に聞こえたようで、ニヤニヤと楽しそうにしている。
割れ目の先、ぷくっとした所をいじったり、割れ目をなぞったり。
不快な時間が暫く続いた。
「あれぇー? なかなか濡れないねぇー、ま、いっか!」
あの人は私の腰を掴み、壁に手を付くように指示した。
「じゃ、行くよ?? えいっ!!」
「ひぎぃっっ!!!」
身体が裂けたかのような衝撃と痛み。
「あれ? 紗奈、もしかして処女だったの??」
「っっ…………」
痛みと悲しみで、私の瞳からは大量の涙が溢れ出した。
ロストバージンは大切な人と────
私の淡い夢物語は、激しい痛みと共にどこかへ行ってしまった。