• テキストサイズ

君の計算を狂わせたい【黒バス/花宮】

第5章 違和感(花宮side)



花宮side.



「そうだね……えぇっとね、花宮にはここで寝てもらおうかな」
 

越智が指差すのは、俺がここに来てからずっと座っているソファー。

 
「足はみ出るぞ」
 
「うちの弟もいつもソファーで寝てるから、布団がないんだよね」
 
 
越智は申し訳なさそうに眉を寄せた。

まあ、体を丸めれば足も収まるし、一日くらい寝返りがうてなくてもいいか。

 
「じゃあここで寝る」
 
 
俺がボスリとソファーに座ると、越智は一度部屋を出てバスタオルを持ってきた。

 
「夏だしこれでいいよね?」
 
「ああ」
 
 
バスタオルを受け取る。

越智はそわそわしながらまだいる。
 

「まだ何か用あんのか?」
 
 
俺がそう言うと、越智はカッと顔を赤くして「ない!」と声高らかに台所の方にいった。
 
自然にふはっと笑いがこぼれた。

あいつ面白ぇな。

俺のこと意識してんのバレバレだし。
 

越智はしばらく冷蔵庫を漁ってから、部屋を出ていった。

俺は仰向けに寝転がって、天井を見る。
 

やることねぇな。

ふわりとあくびをしてみる。

眠気はあるが、まだ眠れそうではなかった。
 


/ 50ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp