第70章 【ヤンデレ】×【依存気味】
「ねえ、どこいくの?」
不安そうな顔をして私のことを見る。
そんなに心配しなくても、私は居なくならないのに。
「買い物だよ。」
「…なら、俺も連れてって。」
断ったら多分、しばらく口を利いてくれなくなる。
それは嫌だ、
「行ってもつまらないよ。」
「雨衣が居るならどこだって楽しいよ。」
そう言われてしまうと更に断れない。
つまらないからと言えば
諦めると思ったのが間違いだった。
空の誕生日プレゼントを見たいだけなのに。
本人がいたら意味無い。
「良いでしょ?ね、お願い。」
ここまで来たら、正直に言うしかないか。
「誕生日プレゼント何あげるかサプライズにしたいから。ごめんね。」
正直に話すと#空はしゅんとした顔をした。
「……分かった。」
でも、すぐに笑った。