第7章 ⋈* 癒し系幼馴染。
「空!」
彼の名前を叫ぶと、彼は驚いた後いつもの様に笑った。
「…どうしたの?」
「私、空が好き。」
私の言葉に、空は笑ってくれた。
「…すごく嬉しい。でも…蒼依は…?」
「蒼依には話したよ。」
蒼依は幸せになれよとだけ言ってどこかへ言ってしまった。あれは蒼依なりの、優しさだったのかもしれない。
「蒼依が…後でお礼を言わなきゃね。」
「うん。」
「キス…してもいい?」
「うん。」
それだけ返すと、空は優しく、触れるだけのキスをした。
「物足りない。」
つい、そんな言葉が出る。
「今日、家の人みんな居ない?」
「2人きりになれる場所に…行きたい。」
確か今日は誰も居なかった気がする。
「いいよ。」