第61章 【お隣さん】×【運命?】
「蒼依さんは、」
「運命とか信じますか?」
そう言った瞬間、今度は蒼依さんの方が驚いた顔をした。
「運命なんてないと思ってた。ずっと。」
「………でも、昨日変わった。」
真剣な顔で私を見るから、勘違いしそうになる。
「信じてみても良いかな。」
また笑った。
ねえ、勘違いしてもいいの?
一目惚れをしたことを言うのは、
まだ先でいいかもしれない。
もしも2人とも運命を信じてるなら、
本当に運命が決まってる気がして、嬉しくなった。
どうかこれが、勘違いなんかじゃありませんように。