第5章 【幼馴染】×【取り合い】
「おはよう。雨衣。」
「空おはよ!」
「おはよ、雨衣、空。」
「蒼依も、おはよう。」
優しく笑う空と口角を軽くあげて自信ありげに笑う蒼依。
正反対な2人は私の幼馴染だ。
「雨衣、好きだよ。」
「なッ…。」
「空?」
にこにこ笑顔でさらっと言う空に、私も蒼依も驚きを隠せずに居た。
「偶には俺が先に好きって言おうと思って。いつも蒼依に先を越されてばっかりだから。」
確かに、いつもは蒼依のが先に、好きだとアピールをしてくる。
だからって何で急に…。
「今更なんだ?こいつ…雨衣は俺のだから。」
だからって蒼依のでも無いから!