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【うたの☆プリンスさまっ♪】あなたの全てが好きだから

第3章 思いがけないメール


 アンコールも終わり、QUARTET NIGHTのライブは無事終了した。
「楽しかったね、美雪」
「うん!」
 美雪は満足そうにニコニコと笑っている。
「あ! 亜紀ちゃんに連絡しなきゃ!」
 美雪はスマホを取り出し、LINEで亜紀ちゃんに連絡を入れている。
 私もTwitterを開いて、みんなの感想を見ようとした。
(え……)
 スマホを開くと、見覚えのあるメールアドレスから、メールが届いていた。
「……」
 タップしてメールの文章を読む。
「……美雪」
「ん? どうしたの?」
「……先、帰っててもらってもいいかな?」
「え!? どうしたの!?」
 美雪は目を見開いて驚いている。ーー無理もない。いきなり、こんなことを言われたら、誰だって驚くだろう。
「……ちょっと……仕事の依頼が来て……ちょうど東京にいるって言うから、会いに行ってくる」
「そっか……なら、仕方ないね」
 美雪は残念そうに眉毛を下げた。
「うん……ごめんね」
 私はそう言って、美雪と別れた。

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